【活動報告】第59回長崎県スポーツ推進委員研究大会に参加してきました〜Day1〜

令和5年2月11日(土)、12日(日)と、2日間に渡って雲仙市小浜体育館で開催された第59回長崎県スポーツ推進委員研究大会に参加してきました。

1日目は功績を残された方々の表彰、講話、諫早市と平戸市による事例発表と、盛りだくさんの内容でした。
雲仙の温泉に負けないくらい熱いトークが繰り広げられており、非常に刺激を受けました。

本日は、大会の中で特に感銘を受けたことを話したいと思います。

資料をパラパラとめくると、理学療法士の新谷大輔氏が「地域共生社会へのチャレンジ〜ワクワクを全ての人に〜」というテーマで講話が予定されていることにワクワクを感じました。
新谷氏は理学療法士の養成校で教鞭をとったり、2020年に開催された東京パラリンピックの医療支援班のメンバーとして活動をされた雲の上の存在です。
そんな貴重な機会をいただきましたことに感謝しつつ、恐縮ですが、感想を述べたいと思います。

最初は障がい者スポーツに関する内容でした。
東京パラリンピックでの話は胸が踊る内容でした。メダルは視覚障がい者のために金には1つ、銀には2つ、銅には3つのくぼみが施されています。また、「TOKYO2020」と点字がある点も特徴です。更に驚くことに、メダルの内部には金属の球が入っており、音色によりメダルの色を識別できるみたいです。素材は全国から収集した家電や携帯電話から再生金属を100%使用しており、環境への配慮もバッチリでした。
創意工夫がふんだんに盛り込まれた話を聞くだけで非常に刺激となりました。

このまま障がい者スポーツの話が中心に展開されていくと思いきや、地域共生社会という壮大な話にスムーズに移行していったことには非常に驚きました。その内容も少しだけご紹介したいと思います。
長崎県では医療保険費の逼迫、介護保険料の加速度的な増加、人口の流出など、問題が山積みです。将来的には2人に1人は何かしらの障がいを抱えながら生きていく社会が到来するが、支援する人が圧倒的に不足するという統計データが発表されています。
「あくまで統計でしょ?」なんて声も聞こえてきそうですが、侮ってはいけません。
長崎県の「長崎県老人福祉関係基礎資料」や五島市の「五島市老人福祉計画 第8期」でのデータを確認していただければ目を背けたくなるほど様々な悲惨な状況が広がっています。

このような事態を重く受け止めて行政は「自分の健康は自分で守りなさい」と警鐘を鳴らしています。

例として、五島市は「ぎばっと」というウォーキングアプリを運営しており、ウォーキングや健康診断などでポイントがゲットできます。貯まったポイントは電子クーポンとして発行され、五島市内の店舗等で使用できます。健康も維持できて、クーポンもゲットできるなんて夢のような話ですね。

五島市健幸アプリ「ぎばっと!」

長崎県でも同様に今年の2月1日から同様のアプリの運営をスタートさせました。
また、日本生命のはなさく生命ではBMIや喫煙歴により保険料を割引するというサービスを展開しています。保険料は2倍以上の差があって、非常にシビアだなと感じました。

このように健康に対するインセンティブを課すという動きは加速度的に拡大していくでしょう。

長崎県公式「ながさき健康づくりアプリ」

行政は早期に機能回復や退院をさせる病院を評価しています。残酷な話ですが、病院も収益を上げなければ運営することはできません。その方針に従うしかありません。
実際、在院日数は短縮され、手術の翌日には退院なんてことも珍しくない現代となりました。もし、重度の病気を発症して入院が必要になったとします。本当に十分な医療を受けられるかは不安の余地を残します。

更に、2027年には要介護1と要介護2が「総合支援事業」に移行する動きがあります。従来の運営をしている介護施設は閉鎖に追い込まれる可能性があります。医療だけでなく、介護も十分なサービスが受けられるかは不安の余地を残します。

多くの方々は急にそんな話をされても気持ちが追い付かないと思うかもしれません。しかし、簡単に解決する方法があります。それは「日常的にスポーツに取り組み健康へ投資する」ということです。

マルチタスクが要求され、時間の使い方が多様化している現代では、スポーツに取り組む時間を捻出するにはハードルが高いように思われます。

BooSTでは運動の内容や負荷量に対するアドバイスや、AIによる姿勢や動作の分析、将来的に発症率が高い症状の予想など、様々な不安を解決するために様々な支援をしております。
もし、お困り事がありましたら、お気軽にご相談いただきたいと思います。
不安を抱えているのはあなただけではありません。同じような思いを持った方々と手を取り合い、同じ目標に向かって活動しませんか?

では、2日目の記事はまた別でアップロードしますのでお楽しみにお待ちください。

参考

五島市スポーツ推進委員
https://www.city.goto.nagasaki.jp/s057/010/010/100/20210707102904.html

長崎県老人保健福祉関係基礎資料
https://www.pref.nagasaki.jp/bunrui/hukushi-hoken/koreisha/keikaku-koreisha/roujinkisosiryou/558502.html

ぎばっと
https://www.city.goto.nagasaki.jp/s057/010/010/120/20210311140313.html

長崎健康づくりアプリ
https://nagasaki.karada.live

介護予防・日常生活支援総合事業ガイドライン
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12300000-Roukenkyoku/0000088276.pdf