こんにちは。福祉用具貸与・販売事業所 つむぎです。
今回は「有病率1%の認知的フレイルの評価は必要ですか?」について解説を致します。
参考文献
今回は「イチからわかる!フレイル・介護予防 Q&A」を参考にさせていただきました。
筆者は筑波大学 山田 実氏です。
リンクを記載しますので、詳細を知りたい方はご参照ください。
https://www2.human.tsukuba.ac.jp/faculty_j/yamada-minoru
はじめに
フレイルには、社会的フレイル、身体的フレイル、認知的フレイルという多面性があり、相互に影響を与え合っています。
前回は、身体的フレイルの評価について解説を行いました。
併せて読みたい記事
↓5分で身体的フレイルを判定〜J-CHS基準で簡単に診断〜↓
今回は、認知的フレイルの評価について解説を行います。
認知的フレイルとは?
精神的フレイルは、アパシー・認知機能低下・抑うつといった症状が出現します。

アパシーは無関心・無気力になる状態を指します。
認知的フレイルは有害健康転帰(adverse health outcomes)に大きな影響を及ぼします。
特に、手段的日常生活活動(Instrumental Activities of Daily Living:IADL)に制限が生じやすく、認知症の発症リスクも上昇することがわかっています。
しかし、認知的フレイルは有病率が約1%だと言われています
認知症との鑑別が非常に難しく、研究が進展しない理由となっています。
認知的フレイルの評価
身体的フレイルにはJ-CHS基準という統一された評価が存在します。
しかし、認知的フレイルには、統一された評価が存在しません。
認知的フレイルと類似した概念として、軽度認知障害(Mild Cognitive Impairment:MCI)があります。
しかし、身体的フレイルと認知機能低下を合併していることが、認知的フレイルの特徴です。
現時点で、身体的的フレイルと認知機能低下を包括的に判定する評価は確立されていません。
そのため、認知的フレイルは、身体的フレイルと認知機能の評価を個別に行い、統合的に判断する必要があります。
逆説的に意見を述べるのであれば、包括的に判定する評価が確立されていないにもかかわらず、よく1%も認知的フレイルだと断定できたなと思います。
おわりに
認知的フレイルは、身体的フレイルと認知機能低下を合併していることが一般的な概念となっています。
しかし、両者を包括的に判定する評価は確立されておらず、個別的な評価から統合的に判断する必要があります。
私の主観にはなりますが、医療従事者でも認知的フレイルの鑑別は困難だと思います。
高度な知識と豊富な経験が鍵になりますが、そもそも鑑別する必要があるのか疑問に思います。
認知機能の低下を発症している場合、より重要な病変が隠れている可能性があります。
重篤な疾病を早期発見し、早期治療することが最優先になります。
株式会社BooSTは合同会社MYS様と連携して訪問リハビリテーションを提供しています。

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