こんにちは。BooSTの畠山です。
今回は「サルコペニアと認知症の発生率〜結局、運動が最強です〜」についてお話しをさせていただきます。
参考文献
今回は「イチからわかる!サルコペニア Q&A」を参考にさせていただきました。
筆者は筑波大学 山田 実氏です。
リンクを記載しますので、詳細を知りたい方はご参照ください。
https://www2.human.tsukuba.ac.jp/faculty_j/yamada-minoru
はじめに
突然ですが、“老年症候群“というワードを耳にしたことはありますか?
老年症候群(geriatric syndrome)とは、①複数の原因がある ②治療がスムーズにいかない場合が多い ③慢性的な経過を辿る ④要介護状態に陥るリスクが高い という特徴があります。
老年症候群はサルコペニアと認知症も含まれます。
どちらも要介護状態に陥る原因となるため、発症を予防しなければなりません。
今回は運動器と神経系のプロフェッショナルである理学療法士がサルコペニアと認知症との関連性にフォーカスを当てて解説します。
サルコペニアと認知症の関係
サルコペニアを発症することで、認知症の発生率は約2.2倍となることが報告されています。
両者は進行性疾患なので、病期に沿って適切な治療を受けることが重要です。
両者に共通する危険因子としては、以下のものが挙げられます。
・活性酸素の産生量増加
・食事摂取量の減少
・身体活動量の減少
・成長ホルモンの分泌低下
・ビタミンDの減少 など…
特に身体活動量の減少は両者の進行に大きな影響を及ぼします。
つまり、積極的に運動することによって、サルコペニアと認知症の進行や発症を同時に予防することができる可能性があります。
近年は、どの年代でも運動不足が問題となっています。
運動には“持ち越し効果”があるので、健康への貯金をしておくことが重要です。
https://www.japan-sports.or.jp/portals/0/acp/pdf/gakkyu/a4/A4_23.pdf
おわりに
サルコペニアとフレイルは代表的な老年症候群であり、加齢による退行性変化により有病率が向上することは避けられません。
両者は相互に影響を与え合い、要介護状態に陥る危険性性が示されています。
そのため、地域のサロンなどで運動を実施することは非常に効果的です。
BooSTは合同会社MYSと連携して訪問リハビリテーションを提供しています。
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