【スポーツ講座】試合中の集中力と認知機能をUP〜アイススラリーは最強のツール〜

【スポーツ講座】試合中の集中力と認知機能をUP〜アイススラリーは最強のツール〜

こんにちは。BooSTの畠山です。

今回は「アイススラリーは最強のツール」についてお話しをさせていただきます。

参考文献

今回は「臨床スポーツ医学 2020年11月号 スポーツ現場におけるアイシングの活用を再考する」を参考にさせていただきました。

筆者は広島大学院 人間社会科学研究科 教授 長谷川博氏です。

リンクを記載しますので、詳細を知りたい方はご参照ください。

https://seeds.office.hiroshima-u.ac.jp/profile/ja.24bfdf1969f09c48520e17560c007669.html

はじめに

スポーツの成績は体温に影響されます。

実際に夏の試合や練習で走れいという体験されている方も少なくないと思います。

体温の過度な上昇を抑制することで以下のメリットが生じます。

・持久性運動能力の向上

・集中力の維持

・脱水の予防

・熱中症の予防

・認知機能の維持

特に暑熱環境では積極的にクーリングを実施して体温を低下させることが重要です。

クーリングは、外部冷却と内部冷却に分類することができます。

○外部冷却

身体の外部からクーリングする方法を指します。

・冷水浴 ・アイスパック ・クーリングベスト など…

○内部冷却

身体の内部からクーリングする方法を指します。

・アイススラリー ・飲料 など…

内部冷却は筋や皮膚の温度を大幅に低下させることがない点が最大のメリットです。

最近では、シャーベット状の飲料であるアイススラリーが注目されています。

今回は、医学的根拠(Evidence Based Medical:EBM)に基づいて実践的な知識を共有したいと思います。

○併せて読みたい記事

アイススラリーで持久力と集中力を維持〜試合の終盤でも活躍できる選手になる方法〜

アイススラリーとは?

アイススラリーは比熱と融解熱で効率的に体温の上昇を抑制できるシャーベット状の飲み物です。

(Hasegawa Hiroshi,Yanaoka Takuma,飲む-アイススラリー,臨床スポーツ医学Vol.37 No.11 P1331より引用)

アイススラリーは専用の機器を用いて約-1℃で流動性が高いものを作成することが理想です。

しかし、市販のミキサーでクラッシュドアイスを作成してもアイススラリーと同様の効果が得られます。

スポーツドリンクで作成することで、水分、電解質、糖質を同時に補給でき、汎用性の高さも魅力です。

(Hasegawa Hiroshi,Yanaoka Takuma,飲む-アイススラリー,臨床スポーツ医学Vol.37 No.11 P1331より引用)

大塚製薬もアイススラリーを販売しており、普及することを願っています。

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最近は従来のアイススラリーとは温度と成分が異なる凍結アイススラリーも発売されています。

凍結アイススラリーは常温で保存でき、冷凍庫で凍らせた製品を溶かして飲むことができるため、簡便性と実用性が高い飲料として注目され始めています。

アイススラリーの効果

運動前に-1℃のアイススラリーを摂取した群と4℃の冷水を摂取した群に分類して、運動の遂行が不可能になるまでの時間を比較した研究があります。

アイススラリーを摂取した群は深部体温が約0.6℃も低下し、運動の遂行が不可能になるまでの時間が有意に遅かったことが報告されました。

(Hasegawa Hiroshi,Yanaoka Takuma,飲む-アイススラリー,臨床スポーツ医学Vol.37 No.11 P1332より引用)

 

アイススラリーを摂取する群と冷水浴の群に分類して、持久性運動能力に及ぼす影響を比較した研究もあります。

アイススラリーを摂取した群は深部体温が有意に低下し、冷水浴と同等の効果を示すことが報告されました。

 

磁気共鳴スペクトロスコピー法(Magnetic Resonance Spectroscopy:MRS)を用いて、アイススラリーを摂取することによる脳の温度変化を追跡した研究もあります。

アイススラリーを摂取した場合、脳の温度が有意に低下することが報告されました。

試合の終盤でも集中力を維持してプレーすることに貢献することを示唆しています。

 

先述した通り、アイススラリーの摂取はクーリングの中でもトップレベルの効果があります。

試験的に導入してみてはいかがでしょうか?

アイススラリーの適切量

アイススラリーによる効果は“量”に依存しています。

つまり、100mlよりも500ml摂取した方が効果が確実に得られます。

効果が報告されている研究では、7.5g/kgに設定されている場合が多いみたいです。

日本の成人男性の平均体重が65kgですので約490mlに相当します。

「そんなに飲んだら下痢になっちゃうよ」なんて声が聞こえてきそうです。

私も夏は水分の過剰摂取により、よく下痢と腹痛を引き起こしてしまいます。

そんな方に朗報です。

今回の記事を執筆するために参考にした論分では、5.0g/kgアイススラリーの摂取とクーリングベストを着用することでも同様の結果が報告されています。

(Hasegawa Hiroshi,Yanaoka Takuma,飲む-アイススラリー,臨床スポーツ医学Vol.37 No.11 P1332より引用)

トップレベルのアスリートは外部冷却と内部冷却を組み合わせて、アイススラリーの摂取量を減らし、高い効果が得られるように工夫しています。

(Hasegawa Hiroshi,Yanaoka Takuma,飲む-アイススラリー,臨床スポーツ医学Vol.37 No.11 P1333より引用)

あなたに合った方法を追求することも“勝利”への1歩となります。

おわりに

アイススラリーは集中力の維持、認知機能の向上など、試合の終盤でもパフォーマンスを維持するために効果を発揮します。

アイススラリーは簡便性と実用性が高い飲料として注目が集まっています。

しかし、“量”に依存するため、外部冷却と組み合わせることで下痢や腹痛の発症を防止し、最大の効果を発揮することができます。

事前に練習で試行錯誤し、方法をカスタマイズすることで安心して試合で活用することができます。

お困りの際はBooSTもお力になれることがありますのでお問い合わせ下さい。

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