
こんにちは。
株式会社BooSTの畠山です。
私は理学療法士ですが、細胞や組織などの回復には限界があると感じています。
症状の進行に沿って、自助具や福祉用具の活用や、住環境の整備に重点を置いて介入した方が合理的な場合が多いと思っています。

2025年4月1日に福祉用具貸与事業・特定福祉用具販売事業所 紬を開業しました。
今回はこのタイミングで五島市で開業する理由をご説明したいと思います。
日本は超高齢社会

日本の総人口は2018年(平成30年)から減少の一途を辿っています。
厚生労働省の人口動態統計の確定数によると、2024年(令和6年)の出生数は727,288人で、合計特殊出生率は1.20と報告されています。
“合計特殊出生率”は1人の女性が生涯に出産する子どもの数を指します。
1899年(明治32年)の調査開始から過去最少の出生数を記録しています。
日本では、出生数のピークが2度ありました。
1度目は1947年(昭和22年)〜1949年(昭和24年)に誕生した“団塊の世代”です。
約2,700,000/年という驚愕の出生数が報告されています。
2度目は1971年(昭和46)〜1974年(昭和49年)年に誕生した“団塊ジュニア世代”です。
こちらも驚愕の約2,000,000人/年という出生数が報告されています。
現在と比較すると、約2.7倍の子どもが誕生していた計算になります。
皆さんは高齢化率によって名称が異なることをご存知でしょうか?
・高齢化社会:高齢化率が7〜14%の社会
・高齢社会:高齢化率が14〜21%の社会
・超高齢社会:高齢化率が21%以上の社会
現在の日本の高齢化率は29.3%なので、超高齢社会に突入しています。
五島市は令和6年2月に高齢化率が42%を超え、高齢者の人口は約14,000人となり、深刻な状況です。
これは、海外の高齢化率と比較してもダントツの数値を示しています。
1位:日本:29.3%
2位:マルティニーク:25.3%
3位:プエルトリコ:24.7%
今後も日本の高齢化率は上昇の一途を辿り、団塊ジュニア世代が65歳以上になる2040年には35.3%になることが推計されています。
日本政府は少子高齢化の問題点は3つあると考えています。
(1)社会保障制度の崩壊
(2)地方の過疎化による地方自治体の機能不全
(3)働き手の減少による経済規模の縮小
五島市を含めた離島は日本の将来の縮図です。
つまり、五島市の高齢者問題を解決することは、日本が抱えている問題を解決するための糸口になると考えています。
そのため、団塊の世代が65歳以上の高齢者となる2025年に福祉用具貸与・特定福祉用具販売事業所を開業することは理にかなっています。
さいごに
団塊の世代が65歳以上の高齢者となる2025年問題は既に始まっています。
団塊ジュニア世代が65歳以上の高齢者となる2040年に向けて対策を講じることで、日本の将来が左右されると言っても過言ではありません。
当社では、五島市の高齢者が生活しやすい環境を一緒に考え、お気持ちに寄り添いたいと思っています。
そして、気軽に相談ができる福祉用具貸与・特定福祉用具貸与事業所となるように努力を続けます。
お困り事がございましたら、お気軽にご相談ください。