【医療・介護講座】超音波検査はタイタニック号がきっかけで誕生!?〜骨格筋の質を評価する最強ツールになれるか?〜

【医療・介護講座】超音波検査はタイタニック号がきっかけで誕生!?〜骨格筋の質を評価する最強ツールになれるか?〜

こんにちは。BooSTの畠山です。

今回は「超音波検査はタイタニック号がきっかけで誕生!?〜骨格筋の質を評価する最強ツールになれるか?〜」についてお話しをさせていただきます。

参考文献

今回は「イチからわかる!サルコペニア Q&A」を参考にさせていただきました。

筆者は筑波大学 山田 実氏です。

リンクを記載しますので、詳細を知りたい方はご参照ください。

https://www2.human.tsukuba.ac.jp/faculty_j/yamada-minoru

はじめに

超音波の歴史は1912年のタイタニック号の沈没事故まで遡ります。

この事故を契機に、海中の氷山の位置を調査する方法として活用されるようになったと言われています。

船舶から氷山まで超音波が跳ね返ってくるまでの時間を測定することで約3km先の氷山を発見することができるようになったと言われています。

超音波と言えばイルカをイメージされる方も多いと思います。

人間は約20Hz〜20kHzの可聴域なのに対し、イルカは数百Hz〜150kHzの可聴域があるとされています。

これにより、暗い海中でもエサとなる魚を探すことができます。

この超音波が医療でも応用されており、筋の厚さを測定できる技術にまで発展しています。

果たして超音波でサルコペニアの診断は可能なのか?

今回は運動器のプロフェッショナルである理学療法士が超音波検査でサルコペニアを判定する有用性にフォーカスを当てて解説します。

超音波検査によるサルコペニアの診断

超音波検査は身体に侵襲を与えない点から、産婦人科や整形外科などの幅広い診療科で使用されている最も身近な検査法の1つです。

一度は検査を受けられた経験がある方も少なくないと思います。

超音波検査の最大の特徴は、骨格筋の状態を可視化できることです。

骨格筋の筋厚を計測することで骨格筋量を推定することができます。

しかし、サルコペニアは全身的な疾患であるため、局所的な骨格筋の状態からサルコペニアを判定することは不適切だとされています。

そのため、超音波検査からサルコペニアを判定することについては、現時点で医学的根拠(Evidence Based Medicine:EBM)は得られていません。

今後の展望

現時点でEBMが確立されていないことは先述しました。

しかし、超音波検査によりサルコペニアの判定ができる可能性は残されています。

日本肝臓学会が肝疾患におけるサルコペニアの判定基準(第1版)によると、腸腰筋からサルコペニアを判定することが推奨されています。

↓肝疾患におけるサルコペニアの判定基準(第1版)↓

https://www.jsh.or.jp/lib/files/medical/guidelines/jsh_guidlines/sarcopenia_criterion_v1.pdf

↓肝疾患におけるサルコペニアの判定基準(第2版)↓

https://www.jsh.or.jp/lib/files/medical/guidelines/jsh_guidlines/sarcopenia_criterion_v2.pdf

2018年にThe European Working Group for Sarcopenia in Older People(EWGSOP)が、サルコペニアの評価には骨格筋の質も考慮する必要があることを報告しました。

画像の輝度によりサルコペニアを判定することは非常に効果的な検査となる可能性があることが報告されています。

超音波検査による骨格筋の質の評価は統一されていませんが、将来的にスタンダードな方法となる可能性は十分にあります。

超音波検査の精度の向上は目を見張るものがあります。

現在では、サルコペニアに関連する研究の報告数が増加しており、様々な分野での応用が進んでいます。

今後の動向に注目が集まりますね!

おわりに

本日は超音波検査でサルコペニアを判定する有用性にフォーカスを当てて解説しました。

現時点で超音波検査によりサルコペニアを判定するための医学的根拠は確立されていません。

しかし、超音波検査の精度は眩いスピードで進化を遂げています。

サルコペニアに関連する研究は様々な分野で応用が進んでおり、今後の動向には注目が集まっています。

個人的な意見ですが、超音波検査は身体に侵襲を与えない点から普及してほしいと願っています。

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