こんにちは。BooSTの畠山です。
今回は「腹7分目で寿命が延びる!〜生命の回数券は存在した〜」についてお話しをさせていただきます。
参考書籍
今回は「新しい腸の教科書 健康なカラダは、すべて腸から始まる」を参考にさせていただきました。
筆者は江田クリニック 院長 江田証氏です。
クリニックのリンクを記載しますので、治療を受けたい方はご参考にされてください。
http://www.edaclinic.com/index.php
はじめに
「寿命なんてコントロールできるわけない。」大多数の方々はそう思っているかもしれません。
最近は遺伝子検査の発展により、発症しやすい疾患を診断できるようになりつつあります。
約3〜4万円の費用で検査を受けることができ、将来的には一般的な検査になることが想像できます。
発症しやすい疾患を予防することで寿命をコントロールできる未来が確実に到来します。
今回は寿命と食事の関連について解説していきたいと思います。
テロメア〜生命の回数券〜
遺伝子情報が集約されている“染色体”の末端部に存在している“テロメア”をご存じでしょうか?
最近では高校生の生物の教科書にもテロメアの記述があります。
テロメアは、染色体を保護する役割を担っています。
生命活動を営む上で必要不可欠なテロメアですが、細胞分裂が行われる度に短縮するという特徴があります。
細胞分裂ができる回数が減少することで、細胞の新陳代謝が行われなくなるため“老化”が進行します。
加齢に伴ってテロメアが短縮すると染色体が損傷を受けやすい状態に陥ってしまうため、高齢者は悪性新生物などの生活習慣病の発症率が向上します。
そのため、テロメアは「生命の回数券」と称されており、人間の寿命に大きな影響を及ぼしていると言われています。
サーキュイン遺伝子
「テロメアの短縮をコントロールする簡単で現実的な方法はないの?」と疑問に感じた方もいらっしゃると思います。
テロメアは“サーキュイン遺伝子”が活性化することによって短縮を予防できます。
サーキュイン遺伝子は「長寿遺伝子」と称されており、睡眠時にanti-aging効果を発揮することが認められています。
サーキュイン遺伝子を活性化し、テロメアの短縮を予防するには肥満を改善・予防することが効果的です。
海外の研究になりますが、肥満群は非肥満群と比較してテロメアが8年も短縮していたことが報告されています。
上記の研究から、寿命と食事には関連性が高いと考えられています。
サーキュイン遺伝子を活性化する最も簡単で具体的な方法は、毎回の食事を“腹7分目”にしてエネルギーを制限することです。
活動時に消化器の活動を活性化させ、睡眠時に消化器に休息を与えることが可能となり、サーキュイン遺伝子を活性化して老化を予防することができます。
しかし、アスリートなどはこの限りではありませんので、医師、管理栄養士、理学療法士に相談することをオススメします。
おわりに
理学療法士国家試験にもテロメアの問題が出題されていた記憶があります。
今後、テロメアの研究が発展し、寿命をコントロールできる未来が実現する可能性もあります。
私の知人が長崎市でテロメアの研究を行なっており、すごく身近に感じています。
https://www.smrj.go.jp/incubation/d-flag/about/df-lag_news/frr94k000001elpn-att/a1675820460242.pdf
1年間を通して過度に節制していただきたいという気持ちは全くありません。
1ヶ月に1日くらい暴飲暴食をしても人生に大きな影響は与えません。
普段の食事を“腹7分目”にする努力で人生が変わります。
私も今日から取り組んで参ります!