【サルコペニア】アメリカと日本の食文化の違い〜ビタミンDで改善する機能〜

【サルコペニア】アメリカと日本の食文化の違い〜ビタミンDで改善する機能〜

こんにちは。株式会社BooSTです。

今回は「アメリカと日本の食文化の違い〜ビタミンDで改善する機能〜」について解説を致します。

参考文献

今回は「イチからわかる!サルコペニア Q&A」を参考にさせていただきました。

筆者は筑波大学 山田 実氏です。

リンクを記載しますので、詳細を知りたい方はご参照ください。

https://www2.human.tsukuba.ac.jp/faculty_j/yamada-minoru

はじめに

前回の記事でも骨格筋に対するビタミンDの作用は、未だに十分な解明には至っていないのが現状だということをお伝えしました。

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しかし、ビタミンDを十分に摂取できている方は、有害健康転帰(adverse health outcomes)の発生率が低下することが報告されていることも説明しました。

有害健康転帰とは、転倒、入院、要介護への移行、死亡など、健康に有害となるイベンが発生することを指します。

骨格筋に対するビタミンDの作用は不明点も多く、明確な結論に至っていませんが、ビタミンDの摂取によって改善する機能を把握しておくことは有用な知識となります。

今回は、ビタミンDの摂取によって改善する骨格筋の機能と、改善しない骨格筋の機能を解説します。

ビタミンDで改善する骨格筋の機能

ビタミンDを摂取することで、筋力が改善することが報告されています。

しかし、骨格筋量については改善が認められていません。

骨格筋量の改善には、運動と蛋白質の摂取が重要となることは過去の記事でも解説しております。

また、ビタミンDを摂取することで、転倒を予防できるか検討した研究がありす。

(写真)

転倒の予防は、血中25-水酸化ビタミンD(25-hydroxyvitamin D)が20ng/ml以下と欠乏している場合にのみ効果が認められています。

血中25-水酸化ビタミンDが30ng/ml以上の場合は、転倒の予防は認められていません。

つまり、日常的に適正量を摂取できている方で、転倒が発生した場合は、骨格筋の機能に問題が生じている可能性があります。

そのため、適応となる方を確実に見極め、適切なアドバイスを行う必要があります。

アメリカと日本のビタミンDの摂取源の違い

(写真)

世界には多様な食文化が存在しています。

また、世界中で様々な論文が報告されています。

アメリカと日本でも、ビタミンDの摂取源は大きな違いがあります。

○アメリカ

・牛乳:40%

・サプリメント:40%

○日本

魚介類:90%以上

まずは日本で発表された論文に着目することが現実的です。

海外の論文を読む際は、対象疾患、地域、定義、年齢などを把握し、海外で報告された論文を鵜呑みにしないことが重要です。

さいごに

ビタミンDを摂取することで、筋力は改善しますが、骨格筋量は改善しないことが報告されています。

また、血中25-水酸化ビタミンDが30ng/ml以上の場合は、転倒の予防は認められていません。

適応となるか確実に見極め、適切なアドバイスを行う必要があるため、不安を抱えている方は医療機関を受診することをオススメします。

インターネット上の嘘に惑わされないことが重要です。

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