こんにちは。BooSTの畠山です。
今回は「サルコペニアの有病率〜日本人の○%はサルコペニア!?〜」についてお話しをさせていただきます。
参考文献
今回は「イチからわかる!サルコペニア Q&A」を参考にさせていただきました。
筆者は筑波大学 山田 実氏です。
リンクを記載しますので、詳細を知りたい方はご参照ください。
https://www2.human.tsukuba.ac.jp/faculty_j/yamada-minoru
はじめに
自分がサルコペニアだと診断されてショックだった…
そもそも、日本人でサルコペニアと診断される人は多いの?少ないの?
日本人は多数派の意見や行動に合わせて判断する“同調”という心理が作用しやすい傾向にあるので、サルコペニアの有病率が低い途端に不安を感じ始めます。
あなたは日本の多数派でしょうか?少数派でしょうか?
今回は運動器のプロフェッショナルである理学療法士がサルコペニアの有病率にフォーカスを当てて解説します。
サルコペニアの有病率
今回は、Asian Working Group for Sarcopenia(AWGS)によるサルコペニアの診断基準を基準としました。
この条件でのサルコペニアの有病率は約10〜20%となっています。
令和5年2月の時点で、65歳以上の人口は約3600万人となっています。
サルコペニアの有病率を有病者数に換算すると約360万〜720万人が発症していることになります。
https://www.stat.go.jp/data/jinsui/new.html
今回は在宅で生活をされている方を対象としたものなので、医療機関で治療を受けている方や、要介護の方は対象となっていません。
そのため、左記のような方々を含めると、サルコペニアの有病率は約10〜20%に留まらないと推察することができます。
サルコペニアは男性に多い!?
サルコペニアの有病率は、女性と比較して男性の方が多い傾向にあります。
男性はテストステロン(testosterone)というホルモンが分泌されています。
テストステロンは骨格筋の発達を促進する作用があるため、一般的に骨格筋量は女性と比較して男性の方が多いことに疑いの余地はありません。
加齢による退行性変化により、テストステロンの分泌量が低下することで骨格筋の減少を助長するため、
サルコペニアの有病率は、女性は約2.3〜11.7%対して、男性は約2.5〜28.0%と報告されています。
約2倍も差があることには注意が必要です。
サルコペニアの有病率を有病者数に換算すると女性は約93万〜421万人、男性は90万〜1008万人が発症していることになります。
おわりに
サルコペニアの有病率は約10〜20%となっています。
有病率を有病者数に換算すると約360万〜720万人が発症していることになります。
また、サルコペニアの発症にはテストステロンというホルモンが深く関連しており、男性の方が有病率が高い傾向にある点もポイントです。
病院で治療をしていると、男性は「昔に比べて筋力が落ちた」と仰る場面が多いです。
筋力は何歳になっても改善するので、運動を継続して実施することが大切です。
BooSTは合同会社MYSと連携して訪問リハビリテーションを提供しています。
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