こんにちは。
福祉用具貸与・特定福祉用具販売事業所 紬です。
医療分野では、数多くの論文が発表・報告されており、医学的根拠(Evidence Based Medicine:EBM)が確立しています。
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一方、介護分野では、介護的根拠が確立しているとは言えません。
今回は、LIFEについて、わかりやすく解説を行います!
LIFEとは?
LIFEとは、科学的介護の確立と推進を目的に導入された情報収集のシステムを指します。
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正式名称は、科学的介護情報システム(Long-term care Information system For Evidence:LIFE)で、厚生労働省が運営・管理しています。
介護事業所などから提出される栄養や認知症などの項目を評価・分析する「CHASE」というデータベースと、通所・訪問リハビリテーションの質の評価システム「VISIT」を統合したものです。
令和3年度から本格的に稼働しており、全国の介護事業者がLIFEを活用することで、介護の質の向上と根拠に基づいたサービスの提供が期待されています。
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介護事業所では様々なケアが日々提供されていますが、業態が異なる介護サービス事業者同士の比較や、ケアの効果を検証するためには、一定の基準でデータを収集し、分析する必要があります。
LIFEの流れは以下の通りです。
①介護事業所は、介護サービス計画・サービスの提供内容・利用者の状態を本システムに入力します。
②その情報をインターネットを通じて送信します。
③厚生労働省がデータを分析し、介護事業所にフィードバックを行います。
④介護に関する多種多様なデータを活用してPDCAサイクルを回します。
⑤各介護事業所で質の高いケアを提供する。
実際、面倒に思う介護事業所がいることも事実です。
そこで、厚生労働省はLIFEを定着させるために介護報酬上でLIFE加算を設けました。
LIFEに対応しない事業所には非常に厳しい対応をしたと言えます。
介護分野で根拠が確立できない原因
なぜ介護的根拠の確立ができていないのでしょうか?
介護的根拠が確立していない理由は主に3つあります。
①介護業界は慢性的な人手不足に陥っている
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介護分野でも、サービスの質を向上させるためにPDCAサイクルを回すことが重要だと言われています。
しかし、介護業界では慢性的な人材不足に陥っており、日々の業務で精一杯という現状があります。
つまり、時間を圧迫すると分かりきっている業務には手を出したくないということが本音です。
②評価制度が統一されていない
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介護の質を評価する枠組みがなく、介護従事者の技術や知識の客観的評価が行われていないことも介護的根拠が確立できていない一因です。
③利用者によって利用している介護サービスが異なる
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要介護者によって多種多様な介護サービスを組み合わせて利用していることで、普遍的な法則に基づく研究が困難であることが、介護的根拠の確立を困難としている原因です。
先述した通り、厚生労働省は、LIFEを導入する事業所に介護報酬の加算を行うことを明確に政策に打ち出しています。
事業所の概要

事業所名:福祉用具貸与・特定福祉用具販売事業所 紬
管理者:畠山 拓巳
所在地:長崎県五島市江川町10番6 202号
介護保険事業者番号:4272200991
指定年月日:令和7年4月1日
指定有効期限:令和13年3月31日
営業時間:9:00〜18:00
休業日:土曜日・日曜日
電話番号:090-5744-2187
メール:tsumugi.2504@gmail.com
Instagram:tsumugi_2025
さいごに
LIFEが導入されたことで、介護分野でも根拠に基づくサービスの提供が主流となります。
当事業所もLIFEを理解し、地域との連携を深めながら、個別性を重視した質の高いサービスの提供を目指して参ります。
今後も福祉用具貸与・特定福祉用具販売事業所 紬をよろしくお願い致します。